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石川観光ナビゲーション

猫ブームで「猫啼温泉」も話題!
石川町で、平安歌人・和泉式部伝説ゆかりの地をめぐった。

「あらざらむ この世のほかの思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな」
百人一首にもあるこのロマンチックな句を詠んだ平安中期の女流歌人・和泉式部は、石川町に生まれたという伝説が残っています。
町の中には、伝説ゆかりの地もいくつか残り、いにしえに思いを馳せながらめぐることができます。いま、百人一首や歴史好きの女性を中心に、歴史ロマンの旅が人気なんです!
さらに、最近の猫ブームで注目を浴びているのは、町内にある「猫啼温泉」。名前の由来や和泉式部との関係も気になりますよね。そこで、今回は、お楽しみの温泉をゴールに、のんびり伝説ゆかりの地をめぐってきました。

まずは、和泉式部誕生の地とされる、石川町曲木へ。のどかな田園風景の中に「小和清水」の看板を発見!和泉式部は、ここ曲木の里に「玉世姫」として生を受けたといわれています。

玉世姫が産湯を浴びた清水という言い伝えが残る湧き水「小和清水」。現在は、子育て・子宝の霊水として親しまれています。「ふくしまの水三十選」にも選ばれていて、この清水を飲むと声がよくなり、歌が上手になるという伝説もあるんですって。試してみなくちゃ!

この風景を見ているだけでも癒されますよね。小和清水のそばにはベンチもあるので、ちょっと休憩ができるのがうれしい!

せっかなので、散策道を歩いてみました。山のほうへ登って行くと、山頂に「金子舘跡」を発見。玉世姫の父である曲木の荘司・安田兵衛国康長者の屋敷跡といわれ、玉世姫は13歳までこの舘で育ったと伝わっています。頂上には休憩所もあり、曲木の里を眺めることができます。空気も澄んでいて、気持ちいい!

小和清水
石川郡石川町大字曲木字小和清水
TEL.0247-26-9113(石川町観光物産協会)

小和清水からは車で約10分。いよいよ、猫啼温泉へ。今出川沿いに和泉式部生誕伝説にちなむ宿が二つあります。その一つが、ここ「井筒屋」。猫啼温泉の由来は...成長した和泉式部の美しさが広く伝わり、上京することになりましたが、愛猫「そめ」は取り残されてしまいました。そめは、式部を想い、啼き続けて重病になりますが、泉に浴しているうちに、病は癒え、美しい姿に。それを見た里人たちは、泉の効能に気付き、「猫啼」と名付け、湯治場を設けたそうです。

美しい少女に育った玉世姫は、清水のほとりに来ては水鏡で顔を洗い、髪をすくことを楽しみにしていたそうです。その時、櫛(くし)を置く台代わりとしていたという「櫛上げの石」。この石が、井筒屋の敷地内に残されています。今は、清水はなく、石だけですが、美しい式部の姿に思いをめぐらせることができます。

最近は、猫の雑誌にも取り上げられるという「井筒屋」は、1869(明治2)年創業の老舗旅館で、古くから湯治客でにぎわってきました。

ロマンチックな気分で大浴場に向かうと、湯気の中に、和泉式部と「そめ」のタイル絵を発見!ぴったりと式部に寄り添うそめと、やさしく見つめる式部が愛らしい。まるで百人一首の絵札のような雅な美しさを眺めながら、じっくりと温泉を堪能しました。

庭木や山の緑を眺めながら湯浴みができる露天風呂。猫啼温泉の泉質は、単純弱放射能泉で、主に腎機能改善に効果があるといわれています。お客様は家族連れやご夫妻が多く、静かな山里の旅館で落ち着いた時間を過ごしていました。おいしい料理を堪能しながら、ゆっくり宿泊して楽しむのもおすすめ!

式部のやかた 井筒屋
石川郡石川町猫啼22
TEL.0247-26-1131
日帰り料金/1回入浴 大人500円、小学生250円、幼児無料
◎個室+入浴プラン、個室+入浴+ランチプランも人気!

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