毎年夏に、福島県石川郡石川町で好評開催される「石川サイクルロードレース」の見どころや楽しさを紹介します。
2018年7月15日、晴天に恵まれた日曜日、福島県石川町では今年もサイクルロードレースが開催されました。JBCF と石川町が主催し、福島県自転車競技連盟もサポートする最強のツアーは、毎年たくさんの強豪選手が全国から訪れ、"おもてなしの心"と"スポーツ愛"で、町全体が盛り上がります。遠方から毎年観戦に訪れるというファンやチームのサポーターも多く、年に一度の石川レースを楽しみにしているそうです。リピーターはもちろん、観戦デビューの方でもたっぷり楽しめます。
石川町には、リオデジャネイロオリンピックにも出場した窪木一茂選手など、これまでに数多くの自転車選手を輩出している学校法人石川高校があります。そこで、選ばれた「スタート地点」が、学法石川高校前。周回に入る前の7kmのパレードラップでは、町中が一丸となってレースを盛り上げます。町のみなさんの一体感と選手たちの迫力ある姿を見ているだけで胸が高鳴ります。
石川サイクルロードレースが人気の理由は、起伏の激しい丘陵地帯の「難関コース」だから。1周の距離が13.6kmと長いのがポイントで、雄大な自然を満喫しながら、思いっきり走ることができます。選手にとっては、苦しいながらもここでしか体験できないおもしろさがやみつきになるとか。魅力あふれるコースの人気は絶大です。また、総合力が問われるコースとしても知られていて、「登坂力、テクニック、スプリント力、集団走行能力」など、あらゆる要素が要求されるので気合いも入ります。実は、公道を使ったロードレースは貴重なので、その点も人気の理由です。
石川サイクルロードレースを観戦するのが初めてという方はもちろん、お気に入りのチームや応援する選手のために石川町を訪れるみなさんに、おすすめの楽しみ方を紹介します。せっかくだから、石川町の観戦ライフを思いっきり楽しんで!
レースのスタートを告げるパレードは、「学法石川高校」前から出発(9:00)。石川消防署(~9:30予定)までがパレードコースです。カラフルなウェアに身を包んだ選手たちが笑顔でスタートするので、声援を送りましょう。声援は現地でないとできないのはもちろん、走る選手の大きなパワーになるんです。目の前を選手が通ったときには、「がんばれー!」と大きな声で応援を送って!
パレードスタートした選手たちが、石川町の中心街を元気に進んでいきます。
レースでは、パレードとは一転、選手たちの熱い戦いが繰り広げられます。レースは、公道を使った13.6kmの周回コースで行われるので、好きな観戦場所を見つけて声援を送ってください。間近で見ると、その迫力と雄姿に感動すること間違いなし!
〔会場までのアクセス〕
コース付近には駐車場がありません。観戦にはシャトルバス(無料)のご利用がおすすめです。シャトルバスは、「石川町商工会館」と「JA夢みなみ山橋ふれあい店(ゴール付近)」(片道約20分)を往復運転しています。
運行時間/9:00~15:10(※12:00~13:00運休)
〔福島県石川町までのアクセス〕●福島空港から...車で15分
●東北自動車道 白河ICから...車で45分
●東北自動車道 須賀川ICから...車で30分
●東北新幹線 新白河駅から...車で40分、バスで60分
ゴール付近の「JA夢みなみ山橋ふれあい店」の駐車場には、地元のみなさんの手作り料理や新鮮な野菜、コーヒーなどを販売する屋台が並んでいます。石川町で人気の「農園cafe やい子ばあちゃん」なども参加し、ここでしか味わえない地元グルメをお手頃価格で満喫できます。なんと、今年は、おにぎり1個80円、アイスコーヒー1杯50円でした!?ほかにもお得が満載。毎年観戦に訪れるファンの方は、ここでいただく「きゅうりの一本漬け」の素朴なおいしさを楽しみにしているそうです。
④レース前後のお楽しみは、「石川町めぐり」
福島県石川町には、雄大な自然はもちろん、散策が楽しめる魅力的なスポットがたくさんあります。春には、有名な今出川と北須川沿いの2,000本の桜をはじめ、町内のあちこちで美しい桜が咲き誇り、夏から秋にかけては町内の農園でフルーツ狩りも楽しめます。ちょうどレースの時期は、ふくしまが誇る"桃の季節です。
石川町の歴史とロマンを感じる散策なら、町の中央に位置する八幡山へ。陸奥の国一ノ宮にも数えられる由緒ある古寺「石都々古和気神社」が鎮座し、頂上からは町が一望できます。町一番のパワースポットとしても人気です。
福島県石川町といえば、忘れてならないのが「温泉」。素朴な表情を見せる山間に、大小4つの温泉を有し、個性豊かな9つの温泉宿があります。良質な温泉はもちろん、美しい自然の佇まいや昔からお湯を守り続けてきた人々の思いにふれて、心も身体も癒されます。日帰りで楽しむもよし、前日から泊まってゆったり堪能するのも贅沢な楽しみ方です。
●石川町の温泉宿をお探しの方はコチラをチェック!
https://navi.town.ishikawa.fukushima.jp/spa/
石川町をもっと楽しむなら、コチラもおすすめ!
●フルーツ狩りを楽しむなら、石川町の果樹園へ
石川町のキャラクター「石ころ多」くんも暑さに負けずに応援していました!
〔観戦の注意点〕
安全に観戦を楽しむためのマナーと注意点を紹介します。
●熱中症対策を万全に!
開催日の暑さが厳しいことが多いので、帽子やタオル、日焼け止めなど、しっかり熱中症対策をしてきてください。こまめな水分補給も忘れずに。
●休憩所やトイレも完備。
ゴール地点の「山橋自治センター」は、駐車場が表彰式の会場となります。畳の休憩所やトイレがあるので、気軽に利用してください。
●観戦と応援は安全に!
必要以上に体を乗り出さず、レースを妨げないように注意しましょう。
●安全な位置で撮影を。
迫力ある写真を撮りたいがために近づき過ぎると、選手と接触することがあります。選手の動きや周囲の状況をよく確認してください。
●関係車両に注意!
選手ばかりでなく、サポートカーなど多くの関係車両がコース内を想像以上のスピードで走行します。特に、お子さんを連れている方は安全確認を徹底してください。
●コースに物を置かない。
地面に置いた荷物がレースの妨げとなる場合もあります。手荷物などは見に付けて管理してください。そして、自分のゴミは責任を持って持ち帰りましょう。
2018年7月15日に行われたJプロツアー第13戦「第17回JBCF石川サイクルロードレース」では、鈴木龍選手(宇都宮プリッツェン)が入部正太郎選手(シマノレーシング)とのスプリントを制して、今シーズン初優勝を飾りました。
「チームに加入してからなかなか勝ちに恵まれない中で、アシストとしてしっかり働いてくれていた選手たちが他のレースで勝っていて、自分も勝たなければと思っていたので、本当にうれしい!集団コントロールしてくれた選手やアタックで集団を崩壊してくれた選手、今日の勝利はチームメイトみんなの力が大きかった。みんなの力で勝ったレースだと思います。」
「第7回JBCFジュニアユースロードチャンピオンシップ」では、横浜高校自転車競技部の香山飛龍選手(高校3年)が優勝しました。
「少数の中からアタックして独走するのが理想でしたが、津田くん(三好高校、2位)と1対1になったときは、正直「マジかよ!」と思いました(笑)。今まで、スプリントで勝てていなかったので、今回の優勝がとてもうれしいです。」
レースを主催するJBCF(全日本実業団自転車競技連盟)は、国内トップレベルの21チームによる「Jプロツアー」を統括している団体です。各地で開催されるレースは、国内のトップレーサーたちが激闘を繰り広げ、"日本最高峰のレース"を展開します。レースの各ステージでの順位はJプロツアーポイントとして付与され、個人とチームランキングに反映されます。
初心者から出場しても楽しめるのも「Jプロツアー」のレースの特徴で、未来のプロを目指すライダーのために「Jエリートツアー」があり、女性のための「Jフェミニンツアー」やユースライダーのための「Jユースツアー」も設定されています。これからロードレースを始める方には、ヒルクライムを主体とするツアーがおすすめ。ロードレースを愛するすべての人のためにあるのが、JBCFのロードレースなのです。
●目の前で繰り広げられる迫力のあるレースに感動!絶対に生で観戦するのがおすすめです。
●パレードやゴール地点、表彰式で、選手たちの飾らない人柄にふれることができます。ファンの皆さんの気持ちがよくわかりました。
●自転車ロードレースは個人戦でもあり、チーム戦でもあるので、チームで勝ち取っていくドキドキやワクワクを味わいながら、楽しく観戦できます。
●コースの自然の美しさと、大会をサポートし、おもてなしをする町民のみなさんの思いにふれて、そのやさしさに感動します。
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